フランス在住の日本人アーティスト池田亮司さんのインスタレーション作品「micro | macro」が、シドニーのキャリッジワークスで展示されました。アート作品を鑑賞するというより、音と光、イメージの洪水に全身を任せるような不思議体験をしてきました。池田亮司さんについて、また今回の展示作品について、そして同時開催中の、フランス人コンセプチュアルアーティストのダニエル・ビュラン展も紹介します。
月: 2018年7月
SF的ディストピアを映し出す中国現代アート展「The Sleeper Awakes」@ホワイトラビットギャラリー(シドニー)
「表現の自由」への規制が厳しい国や地域では、どんなアーティストがどのような表現活動を展開しているのでしょうか。シドニーのホワイト・ラビット・ギャラリーで8月5日まで開催中の展覧会「The Sleeper Awakes」で、現代社会における検閲や監視、孤立や不安をテーマした中国の現代アート作品が展示中です。古典SF作家H.G.ウェルズのディストピア小説のタイトルを冠し、人気につき会期を延長した同展に行ってきました。
NAIDOCウィークとは? 2018年はオーストラリア先住民の芸術家によるアート展も
オーストラリアでは真冬にあたる毎年7月、NAIDOCウィークというイベントが開かれます。今年2018年は7月8〜15日に開催され、オーストラリア先住民族の文化や歴史を紐解き讃えるセレモニーや講演、ダンス、アート展など様々なプログラムが用意されました。そもそもNAIDOCとは? さらにNAIDOCウィークの今年の開催テーマ、シドニー近郊で7月22日まで開催中の展覧会、会場となったデザイナーズ家具のショールーム「コスケラ(Koskela)」についてお伝えします。
パルムドール受賞作『万引き家族』(是枝裕和監督)のオーストラリアでの評判は?
『誰も知らない』『奇跡』『そして父になる』などの代表作で家族の在り方にスポットライトを当ててきた是枝裕和監督の『万引き家族』が今年、カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞しました。オーストラリアでは同作の一般上映はまだですが、6月のシドニー映画祭で急遽上映され、チケットは見事ソールドアウトに。家族という存在や人と人のつながりを描き非常に見応えのあった『万引き家族』の、あらすじや見どころ、メディアを通じて見たオージーの反応などをまとめました。
