Great Barrier Reef

グレートバリアリーフは瀕死、でも基金は詐欺?どうなるオーストラリアの世界遺産

オーストラリア近海にある世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフは、地球温暖化や公害などの影響で死滅の危機に瀕しています。グレートバリアリーフを保護する動きも活発化している一方、オーストラリア政府からの4億4,330万豪ドル(約364億円)もの巨額の助成金を受け取った保護基金「グレートバリアリーフ・ファウンデーション」は大企業幹部や政治家の関与が明らかになり、助成金の不正受給の疑いが報道されています。ユネスコの世界遺産でありながら「危機遺産」の指定の可能性もあるグレートバリアリーフの現状と、環境保護をめぐる動きについてまとめました。

20180812.HeapsArt_Photo by Bonnie Kittle on Unsplash

オーストラリア農業を襲う干ばつの現状と、国民の「マイトシップ精神」とは?

オーストラリアで深刻な干ばつによる飼料不足に悩む農家を、国民の寄付で助けようという動きが広がっています。約1,200頭の羊の殺処分に直面した畜産農家の悲惨な現状をオーストラリア国内のメディアが報道した直後から、政府より早く有志や民間団体がサポート活動を開始。こうした困難な状況が発生したときに発揮される、オーストラリアの助け合いの精神「マイトシップ」を考えます。