About HeapsArt

HeapsArt(ヒープスアート)は、オーストラリアで実施された展覧会やパフォーマンス、イベント、上映された映画作品、日常的なライフスタイルや伝統などを通じ、「アート/カルチャー」と「社会」との相互コミットメントについて考えるウェブマガジンです。

アート(art)は、芸術や美術作品だけでなく、技巧や熟練を表す言葉でもあり、翻って作為や狡猾、手管を意味することもあります。

カルチャー(culture)は、文明的な活動や生活様式のほか、文化風俗や伝統および信仰、精神文明などを意味する言葉です。教養、栽培、養殖という意味でも使われます。

我々の生きる世界で起こる日々の出来事は、テレビやラジオ、インターネットといったさまざまなメディア・チャンネルに次々と立ち現われ、人々の心を強く掴むトピックになったかと思えば、またすぐに別のトピックへと目まぐるしく移り変わっていきます。時に、メディアでのニュースの扱いの大きさは、出来事そのものの大きさとイコールであるかのように錯覚してしまうかもしれません。時が過ぎてメディアが伝えなくなった出来事は、実際の世界からも消えて無くなったように感じられることさえあるでしょう。しかし、出来事そのものが現実世界に存在していることに変わりはありません。ただ、メディアという窓から見えにくくなっているだけです。

アートやカルチャーと呼ばれるものの中には、そうした「見えにくいもの」を可視化、あるいは再定義し、「見えにくいもの」に光を当てる力を持っているものがあります。アートやカルチャーという形で表現されることで、「見えにくいもの」が「見えるもの」に変換され、対話や議論のテーブルの上に載りやすくなることもあるでしょう。

同様に、SNSや動画メディアなどのソーシャルメディアには、見えにくい情報や、記憶しておくべき物語が溢れています。タイムラインやニュースフィードに流れてくる膨大な量のコンテンツは、画面をスクロールするのと同じくらいの速さで忘れ去られていってしまうかもしれません。しかしそれらの一部を切り取ってパズルのように並べたり、つなぎ合わせたり、時間を置いて再読したりすることで、新たな発見や気づきを得ることもあります。

HeapsArtは、そうした情報を読み直し、主観と客観、右脳と左脳、ミクロとマクロといった一見して対立する概念を包括する試みとして、日本語による「記録」をオーストラリアから発信します。コンテンツ内の考察は、一般情報サイトで排除されがちな筆者各人の個人的な視点・意見を含むものとしてお楽しみください。

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HeapsArt is a curated web magazine about commitment between art/culture and society which has been felt through artworks, movies, performance, cultural events and lifestyle in and around Australia.

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